ラクトフェリンは1939 年に牛乳の中から発見された「赤いタンパク質」です。生乳1≠ｩらわずか0.07g ほどしか採れない貴重なものです。唾液や涙液、膵液にも極微量のラクトフェリンが含まれていますが、赤ちゃんを出産した直後の母乳（主に初乳）にラクトフェリンは多く含まれています。生まれたばかりの赤ちゃんには免疫力がないので、さまざまな感染症から身を守るためにラクトフェリンが多く出ていると報告されています。
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ラクトフェリンは体を病原体から守り免疫力を高めるなど、さまざまな体のコントロールを行うことが分かってきました。ラクトフェリンは多機能性タンパク質で、体の外部からの細菌やウイルスなどの攻撃を防ぐ感染防御因子としての役割があると内外の学会などで発表されています。またそのほかにも昨今、現代人に多く見られるさまざまな病気に関するラクトフェリンの研究が盛んに報告され、新しい働きとして、がんや免疫賦活、免疫異常、抗ストレス、抗ラジカル、その他の効能等が注目されています。
インフルエンザは偏った食事や睡眠不足、ストレスなどにより免疫力が低下している時にかかりやすくなります。第７回ラクトフェリン国際会議等での発表によると、腸溶性ラクトフェリンの経口投与によって、インターフェロンαおよびγ、インターロイキン18、ＮＫ細胞などの感染防御因子が増加することが、動物実験等で明らかにされています。インフルエンザが流行しやすい季節には、免疫力を高めることが期待されているラクトフェリンを、ぜひお試しください。
手指や食物などを介して感染するウイルス感染性胃腸炎は、毎年 11～12 月にかけて急増し、中でもノロウィルスは幅広い年齢層で感染し、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では重症化するケースもあります。2013年12月9日に放送された「NHKあさイチ」でのノロウィルス対策やその他最近の研究によると、ラクトフェリンにはノロウイルスやロタウイルス等のウイルスの表面およびその感染部位である消化管細胞と結合することで、ウイルスが消化管細胞へ感染することを抑制し、ノロウイルス等のウイルス感染性胃腸炎の抑制や症状の緩和につながることが示唆されています。
放射線医学総合研究所は、ラクトフェリンに放射線障害を防護する顕著な効果のあることを2006 年に報告しています。ラクトフェリンには被ばく前の投与による予防効果に加え、放射線被ばく後の投与でも効果があることが分かっており、安価な予防・治療薬として放射線障害に対する防護効果が期待されています。
放医研ホームページ
http://www.nirs.go.jp/information/press/2006/11_28.shtml
ラクトフェリンが働く受容体は小腸に多く存在します。ラクトフェリンは熱に大変弱いため、加熱殺菌される牛乳にはほとんど残っていません。また酸にも弱く、胃酸で分解されやすい性質を持っています。生後間もない赤ちゃんは胃がまだ十分に発達していないため腸に届きますが、成人の場合はそのまま摂取しても、受容体のある小腸までなかなか到達せず、働きは損なわれてしまいます。菊医会の高純度ラクトフェリン「心身ともにスッキリ！®」は胃で消化されず、腸まで届いて働くようにした腸溶性ラクトフェリン加工食品です。
